片麻痺の改善に役立つ鍼灸・マッサージとは？対策・ケアの方法をプロが解説

片麻痺は、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害の後遺症として、体の片側に運動の不自由さやしびれなどが現れるお体の不調です。ご本人だけでなく、介護をされるご家族にとっても大きなご負担となり、在宅での生活に不安を感じる方も少なくありません。

「どうすれば片麻痺が改善するんだろう？」
「自宅にいてもできることはあるのかな？」

そんなお悩みを抱えていませんか？

からだ元気治療院では、ご自宅に伺う訪問マッサージ・鍼灸で、片麻痺でお悩みの方の生活の質（QOL）向上をサポートしています。

この記事では、片麻痺が起こる原因や、マッサージや鍼灸がどのように役立つのか、そしてご自宅でできる簡単なケアについて解説します。

Contents

片麻痺とは？主な原因と現れる症状

片麻痺は、脳の血管にトラブルが起こる**脳卒中（脳梗塞、脳出血など）**の後遺症として現れるケースがほとんどです。脳の神経細胞がダメージを受けることで、手足の動きをコントロールする機能がうまく働かなくなってしまいます。

片麻痺には、主に2つの病態があります。

弛緩性麻痺（急性期） 発症直後から数週間で見られる麻痺です。筋肉の緊張が失われ、麻痺した側の手足に力が入らず、だらりと垂れ下がったような状態になります。関節の動きに抵抗がなく、動かそうと思ってもうまく動かすことができません。
痙性麻痺（回復期以降） 発症から数か月経つと、多くのケースで痙性麻痺に移行します。筋肉が異常に緊張し、手足がこわばって曲がりにくくなったり、伸びにくくなったりします。この筋肉の強いこわばりによって、関節が固まってしまう（拘縮）リスクが高まります。

片麻痺のお悩みを放置すると、日常生活にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。

関節が固まる（拘縮） 特に痙性麻痺の場合、筋肉のこわばりが続くことで関節が動かしにくくなり、やがて固まってしまいます。一度固まってしまうと、元の状態に戻すのは非常に困難です。
活動量の低下 思うように体を動かせなくなることで、外出や趣味の活動をあきらめてしまう方も少なくありません。活動量が減ると、筋力がさらに低下し、お体の機能がますます衰えてしまうという悪循環に陥ります。
精神的なストレス 「このまま良くなることはないのでは」という不安や、自由に動けないことによるストレスは、ご本人だけでなく、介護されるご家族の心にも負担をかけてしまいます。

このような悪循環を防ぐためにも、早期の対策と継続的なケアが大切です。

日々の生活の中で、患者様ご自身やご家族が簡単にできるセルフケアをご紹介します。継続することで、施術の効果をさらに高めることができます。

ゆっくりとしたストレッチ 痙性麻痺の場合は、急な動きは避けて、ゆっくりと時間をかけて筋肉を伸ばすことが大切です。特に、腕や手の指、足首など、こわばりやすい部分を意識的に動かしましょう。
マッサージ ふくらはぎや手のひらなど、ご自身やご家族が触れられる範囲を優しくマッサージしてあげましょう。温かい手で触れてあげるだけでも、血行が良くなり、リラックス効果も期待できます。
関節を動かす運動 無理のない範囲で、関節を曲げたり伸ばしたりする運動を毎日行いましょう。例えば、座った状態で膝をゆっくりと曲げ伸ばしする運動や、足首をゆっくりと回す運動などがおすすめです。

「在宅でできるケアだけでは不安」「もっと専門的な施術を受けたい」と感じたら、からだ元気治療院のようなプロの施術を受けることをおすすめします。

からだ元気治療院が行う訪問マッサージや鍼灸は、片麻痺でお悩みの方の機能改善や生活の質の向上に役立ちます。

マッサージは、筋肉のこわばりを和らげ、関節の動きをサポートします。

筋肉の緊張を和らげる 痙性麻痺によって硬くなった筋肉を優しく、丁寧にほぐしていきます。これによって、関節の動きがスムーズになり、日常生活での動作が楽になる効果が期待できます。
関節の動きを保つ 施術者が手足をゆっくりと動かす**他動運動（関節可動域訓練）**を行います。これにより、関節が固まってしまうのを防ぎ、残された機能を最大限に引き出すことを目指します。
血行を促進する マッサージによって血流が改善されることで、冷えやむくみの緩和にもつながります。