【プロインタビュー】施術師に聞く、片麻痺に対する施術の考え方(草加南店/飯塚先生)

この記事は、「片麻痺の改善に役立つ鍼灸・マッサージとは?対策・ケアの方法をプロが解説」の続編として、実際の施術現場でどのように片麻痺の改善に取り組んでいるかを深掘りするものです。

前回の記事では、片麻痺の原因やご自宅でできる予防・改善方法についてご紹介しました。まだお読みでない方は、ぜひそちらもご覧ください。

今回は、からだ元気治療院 熊谷・行田店の施術師である飯塚 康平(いいづか こうへい)先生に、片麻痺に対する施術方法や、施術を行う上での考え方についてインタビューしました。

飯塚 康平(いいづか こうへい)
からだ元気治療院 草加南店
国家資格「鍼灸師」保有
出身:埼玉県

――飯塚先生が鍼灸師を目指したきっかけを教えてください。

鍼灸師を目指したのは、学生時代に部活動で怪我をした経験が大きいです。私はバスケットボールをやっていて、捻挫などの怪我をした時に鍼灸治療を受けました。その治療を受けて、「素晴らしいな」と感じたのがきっかけです。特に、急性の怪我の処置が終わった後のリハビリの段階で鍼灸が使われていることに感銘を受け、再発防止のケアまでできることに興味を持ちました。

――飯塚先生が片麻痺の患者様への施術を行う際、特に重視されていることは何ですか?

一番重視しているのは、患者様とのコミュニケーションです。

片麻痺の患者様の中には、なかなかご自分の思いを言葉で伝えられなかったり、心を閉ざしてしまっている方もいらっしゃいます。そのため、まずはその心をほぐしていきたいという想いがあります。

施術に入る前に、時間をかけてコミュニケーションをとり、信頼関係を構築することを大事にしています。その中で、患者様ご本人が「何を望んでいるのか」「何に困っているのか」を正確に汲み取ることが、効果的な施術の第一歩だと考えています。

――病院でのリハビリとの違いはどんな点にありますか?

病院でのリハビリは、主に歩行訓練や階段昇降訓練といった機能回復に重点が置かれることが多いです。もちろん、それらは非常に素晴らしいものですが、私たちの訪問鍼灸マッサージには、それに加えて以下のような違いと強みがあります。

  1. 深部へのアプローチ: 鍼灸は、マッサージだけでは届きにくい筋肉の深部に直接アプローチできます。これにより、細かな筋肉の緊張を緩和し、血行や神経機能の改善を促します。電気鍼や、お灸による温熱効果も活用し、強制的に動かしながら温めることも可能です。
  2. ご自宅でのリラックス: 訪問治療なので、患者様が**一番リラックスできるご自身のテリトリー(ご自宅)**で施術を受けられます。慣れた場所で受けることで、精神的な負担が減り、施術の効果も高まりやすく、長く継続しやすいというメリットもあります。

――具体的な施術内容について教えてください。

施術は、その日の患者様の状態やご要望に応じて柔軟に組み立てています。

基本的な流れとしては、まず筋肉をほぐすことから始め、その後、可動域訓練やストレッチをかけます。麻痺側の関節や筋肉を動かす訓練も行います。

片麻痺の患者様は、麻痺によって動かさない時間が長くなると、関節が固まったり血行やリンパの流れが悪化してむくみが出たりといった症状が起こりやすくなります。私たちの施術の大きな目的は、この「動かさないことによる二次的な症状」を改善していくことです。

具体的には、

  • ほぐす(マッサージ、鍼灸)
  • 動かす(可動域訓練)
  • むくみを改善する(鍼灸、マッサージ)

といったアプローチを組み合わせて行います。

また、患者様によっては、病院と同じように階段昇降訓練や、涼しい時には外での散歩といった運動指導を取り入れることもあります。

――高齢の患者様の片麻痺に対するアプローチの特徴を教えてください。

高齢の患者様の場合、一番大切にしているのは本人が「嫌がること」はしないということです。特に片麻痺に加えてご高齢であると、デリケートな部分も多くなります。

施術の方針として、まずご本人がやってほしいこと、気持ち良いと感じることを重点的に行うようにしています。例えば、「むくみのマッサージが気持ち良い」という方であれば、むくみ改善に向けたアプローチを優先的に行います。

ご高齢の片麻痺の患者様は、動かないことによるむくみが強く出るという特徴もあります。そのため、マッサージで表面を柔らかくしてから、鍼やお灸で深部の血行改善を促すなど、冷えやむくみ改善に効果的なアプローチを使うことが多いです。

また、鍼やお灸についても、最初は皮膚に触れるだけの「接触鍼」などを用いて、患者様の不安や抵抗を取り除いてから、徐々に本格的な施術に移行していくといった工夫もしています。

――患者様のご家族が日常のケアをされているケースも多いと思いますが、その場合、ご家族はどのようなことを気にされていますか?

ご家族からいただくご要望は、具体的な日常生活の動作に関するものが多いです。

例えば、「麻痺側の手でお皿を支えられるようにしてほしい」「運動不足にならないように、もう少し体を動かしてほしい」といった、自宅での生活の質(QOL)向上につながることを気にされています。

患者様ご本人のご要望と、ご家族のご要望を丁寧にお伺いし、橋渡しする役割になることを目指しています。

ご本人、ご家族、そしてケアマネジャーなど、すべてのキーパーソンと密にコミュニケーションをとり、「どこを優先したいか」をすり合わせます。そして、「運動をすることで関節が動き、むくみも取れやすくなる」といったように、それぞれのニーズが満たされるような施術プランを一緒に考えて実行していきます。

――最後に、片麻痺でお悩みの方とそのご家族へのメッセージをお願いします。

片麻痺の症状や、それによって生じる生活の悩みは、人それぞれ異なります。一人で悩みを抱え込まず、どんな小さなことでも構いませんので、私たち専門家に気軽に相談してほしいと思っています。

私たちは、患者様ご本人の「動きたい」「良くなりたい」という気持ちに寄り添い、ご家族の想いも受け止めながら、一緒に目標に向かって頑張るためのサポートをさせていただきます。

【インタビュアーより】

飯塚先生、貴重なお話をありがとうございました。単なる身体的な治療に留まらず、患者様の心に寄り添い、ご家族とも連携してケアを進めるという、先生の深い「人となり」と「施術への熱意」が伝わるインタビューとなりました。

片麻痺でお悩みの方々にとって、先生のように親身になってくれるプロが身近にいるということが、大きな心の支えになるはずです。

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痛み、しびれ、麻痺などのお悩みで訪問マッサージや鍼灸をご検討されている方へ。 

「どんな施術をするの?」「本当に効果があるの?」といった不安をお持ちの方のために、からだ元気治療院では無料の施術体験を行っています。
施術師がご自宅に伺い、丁寧なカウンセリングと実際の施術を体験していただけます。

お一人おひとりの状態をしっかりと確認し、患者様に合った最適な施術プランをご提案します。
体験後、強引な勧誘は一切ございません。まずはお気軽にお問い合わせください。

実施内容

  • 問診:丁寧な問診で、症状やお悩みの原因を探ります。
  • 施術:経験豊富なスタッフが、お客様の症状に合わせて最適な施術を行います。
  • 施術後の説明:施術内容や効果、今後の施術プランなどをわかりやすく説明します。

※保険証、お薬手帳、障害者手帳(お持ちの方)は事前にご用意いただけるとスムーズです。

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